2007年8月21日火曜日

沖縄5日目(8月16日)


5時15分起床、5時48分出発。
リゾート旅行というより、もはや修行です(笑)
しかし、斎場御嶽に一番乗りするためには、
これぐらいの努力はしなくてはいけないわけです。
斎場御嶽は今回の沖縄旅行の目玉のひとつでもあったので、
朝から気合いを入れていきました。

御嶽(うたき)2箇所、城(ぐすく)4箇所、
それに現代建築2箇所をめぐり、盛りだくさんな1日でした。


・斎場御嶽(せーふぁうたき)
  早出の甲斐があって、7時10分前に到着。
  しかし驚くことに、すでに地元の夫婦らしき2人がいて、
  マットを敷き、線香を焚いて、お祈りをしていた。
  さすがに気が引けて、朝食を食べてから出直すことにした。
  この御嶽は神人が住む久高島と深い関係があるが、
  その起源をいろいろと推理して楽しんだ。




・知念城跡
  積極的に紹介していないらしく、入口が少しわかりづらい。
  現在修復作業中らしく、新城(みーぐすく)のみ見学可。
  古城(くーぐすく)に入れなかったのは残念だった。














・浜川御嶽
  看板の類は一切なく、これまた見つけるのに一苦労でした。
  この御嶽を訪れてわかったことがある。
  それは、御嶽の構成要素はどうやら、
  「大岩」「水」「木に囲まれた空間」
  そして「穴」にあるらしい、ということ。
  穴というのがミソで、大岩などの隙間の穴を通して、
  古代人は霊性を“発見”した、というのがぼくの説。
  詳しくは別の場所で書きます。















・玉城城跡
  識名から来た子どもたちと引率のお姉さんに道をたずね、
  なんとかたどり着くことができた。
  城の中に入ると、これまた驚いたことに、
  斎場御嶽でお祈りをしていたお二人にここでまた会った。
  線香の上に米粒を数粒ずつ振りかけながら祈っていて、
  沖縄人の信仰の深さを垣間見た気がして貴重な体験だった。
  城自体は植物に覆われて相当荒廃しており、
  丘上にたつ姿といい、どことなくラピュタの城を想起した。














・糸数城跡
  島尻(沖縄本島南部)で最大規模の城だったようだ。
  この地方の城は戦のための要塞というより、
  どうやら日常生活に即した祈りの空間的性格も強いようで、
  海などに向かって祈る場所がいくつかあるのが特徴的だ。
  この城も現在修復中で、
  数年後にはきっとすばらしい姿に蘇っていることだろう。




・真壁ちなー
  たまたまネットで見かけて、昼食がてら寄ってみることに。
  沖縄そば(中)500円(大小は±100円)、じゅーしー200円、
  ぜんざい400円で腹いっぱいになった。
  建築は県指定の有形文化財になっている。
  風が通りにくい構造にリフォームされた点が惜しまれる。


・糸満市庁舎
  根がミーハーというか、
  建築オタクというか、
  貧乏性なので、
  有名or話題建築の近くに来たら
  ついつい寄ってしまいます。
  
  それにしても建物に寄りかかる
  この大きな壁。
  どこかで見たことがないか?!
  そうです。そうなんです。
  これも別の場所に詳しく書きます。







・具志川城跡
  あまりにも観光地化されたひめゆりの塔には寄らずとも、
  ここにはぜひ寄ってみたかった。
  城(ぐすく)というよりも、ひとつの名勝地のようだった。
  この場所に城を築いた按司の想いを想像しながら
  目の前の風景を眺めるだけでここに来た価値は十分あった。


 

・喜名家(未遂)
  今回の我々の旅の重要な指南役となっている
  『沖縄県の歴史散歩』(山川出版社)にはこう書いてある。
  「高い石垣や家屋の造作といい、古い富農のたたずまいを残している。
  (中略)おそらく中城村の中村家に匹敵するものであろう。(P.65)」
  この文章と付録の地図だけを頼りに訪ねてみたが、
  とうとう喜名家らしき家屋は見つからなかった。
  おそらく、すでに解体新築されていると思われるが、
  どなたか真相を知っている方がいらしたら教えて下さい。

・新原ビーチ
  喜名家をとうとうみつけられなかった我々は、
  失意の中、午後のビーチに向かった。
  いやー、いいですね。沖縄の海。
  風が強く波が立っていましたが、しっかり遊んできました。
















・国立劇場おきなわ
  惜しくも日が落ちてから外観のみの見学となりましたが、
  思いがけず良かったです。
  ぼくが今年みた現代建築としては、
  仙台のメディアテークに次ぐ会心の建築でしたね。













・A&W牧港店
  日経アーキテクチュアが出した建築ガイド本に載っていた。
  ただそれだけで行ってみました。
  うーむ。おもしろくないわけではないけどなぁ。
  写真のように外庭でくつろぎながら食事している風景を見て、
  沖縄という独特の文化について思いをはせました。 

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